夏の再会~スイス→イタリアの旅、スイス編

久しぶりに娘の方の登場です。
フランクフルトに住み始めてから、日本企業の現地法人を立ち上げるお手伝いをする仕事を始めたのですっかり忙しくなり、気が付いたらもう11月!色々書きたいことは山ほどあったのですが、あっという間に時間が過ぎてしまい、タイムラグができてしまいましたが、今年の夏の出来事について書こうと思います。

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仕事で忙しかったとはいえ、ドイツでは年間有給が30日あります。そこで、今年の7月、10日程休みを取って、クリスと二人で束の間の休暇に出ました。目的地は、わたしが2009年にヨーロッパに住み始めてからどうしても行きたかった場所…ミラノです。

何故ミラノかと言うと、今から10年近く前のことになりますが、わたしがドイツのヴュルツブルクという町に留学していた時、いつも一緒に遊んでいた仲のいい留学仲間の一人がミラノ出身で、現在もミラノに住んでいるからです。

あの当時は二人とも若くて、夜な夜なパーティーにクラブにと遊び歩いて色々羽目を外…て、このブログ、ママも見ているので詳細は書きませんが(笑)、一緒に「青春を謳歌」したものです。一年間の留学を終えて、わたしは日本へ、彼女はイタリアへ帰る時、またいつ会えるかわからないけれど、きっと会おうね!と約束したものです。

それから、メールや電話で連絡を取り合ってはいたものの、結局一度も会えず。彼女は帰国してすぐに当時付き合っていた彼と結婚、二児のママとなり、わたしはその後紆余曲折を経て(笑)クリスと結婚、ドイツに移住。同じヨーロッパに住みながら、なんだかんだで一度も会えていませんでした。

クリスにこの話をすると、「ミラノだったら飛行機やめて、車で行こうよ!10年越しの再会だったら、飛行機数時間でサクっと会うよりも車でゆっくりとアルプスを越えて10年分の積もる話を整理しながら旅の最終目的地として辿り着いた方が味わい深いんじゃない?」なんて。アナタ、単に「車でのアルプス越え」をやってみたいだけでしょ!…というわけで、フランクフルトから黒い森を通り、スイス経由でアルプスを越え、北イタリアの港街ジェノバを通って最終目的地のミラノでイタリア人の女友達と10年ぶりの再会を果たすこととなりました。

今回は、クリスのドライブがメインになるので彼に計画を立ててもらったのですが、最初の目的地はスイスのゲシェネンという小さな村。わたしは全く聞いたこともなかったのですが、クリスによれば、イタリアに車で向かうドイツ人が中継宿泊地として使う場所なんだとか。そのゲシェネンが、上の写真になります。

本当に何もない小さな村で、しかもいい感じにひなびています。

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もちろん、観光地でもなんでもありません。なんでこんな所に?と思ったのですが、ドイツから車でイタリアへ向かう旅人達の間では、「ドイツ語が通じる、観光地のようなべらぼうな宿泊費を請求されない、場所的に渋滞に巻き込まれるリスクが低い」ということで、定番の中継宿泊地になっているのだとか。

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スイスは人口の60%がドイツ語を話す人たちなのですが、このドイツ語が「スイス語」と言われるほど強烈な方言なので、生粋のスイス人同士の会話はクリスでも100%理解できないのだとか。そんな中、このゲシェネンの山岳ホテルはドイツ生まれのドイツ人が経営しているので言葉の問題(?)はなし。

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因みにこの「スイス語」がどの程度標準ドイツ語に比べて訛っているかというと、わたしは初めて聞いた時「こっちが外国人だからって、馬鹿にしてわざと変な発音・変な文法で話しかけてきてるの?失礼な!」と思ってしまいました。また、ドイツのコールセンターの求人には定期的に「スイス語が話せる人!」と言うのが出ています。つまり、標準ドイツ語を話す外国人が「変な発音・変な文法」と思う程度(でも一応通じる)で、電話のみでやり取りをするとネイティブのドイツ人でも理解に支障が出る程度、という所でしょうか。

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ただ、こんな下界から隔絶されたような山の中に代々住んでいたのだから、そのくらい訛って当然。むしろ、低地と同じドイツ語が通じることの方が奇跡なのかもしれません。

ところで、低地からスイスに来て、都市部で体調を整えたりせずにいきなり山岳ホテルに泊まると高山病の危険がある…ということを、今回初めて知りました。

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標高はせいぜい1500メートル位だったと思うのですが、宿について、スイス定番のこのチーズフォンデュを食べてワインを飲んだら、クリスが「頭が痛いし気持ち悪い」と言い出したのです。一夜明けて、次の日になっても「眩暈が止まれない」と言うので、ホテルの人に話したところ、「高山病じゃないか」と言うんですよね。高山病って、標高3000メートル級の山なんかに登らない限りならないと思っていたのですが、個人により、またはその時の体調・環境により、それ以下でも低地から一日以内に標高を上げると罹ることがあるのだそうです。

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因みに、全く同じ環境にいて、全く同じものを飲食したにも関わらず、わたしは全く発症しませんでした。特に「高山育ち」ではないのですが、小さいころから毎年のように信州の山で過ごしていたせいでしょうか。或いはオランダ国境で低海抜の北西ドイツで生まれ育ったクリスが特別敏感だったのでしょうか。とりあえず、高山病は一度発症してしまうと低地に下りない限りなかなか治らないらしいので、予定を早めて早々にイタリアに入ることになりました。

スイスの道路を走行中、やたらとオランダナンバーの車を見かけたのですが、国土の大半が海抜ゼロメートル地帯だったりそれ以下だったりするオランダから見れば、まさに正反対のスイスはある意味「エキゾチック」なのかもしれません。
高山病、気を付けてね!

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上の写真がスイス-イタリア国境になります。
わたしたちの車はドイツナンバーだったのですが、特に停車してパスポートを見せることもなく、全くの素通り状態。逆に、この旅の終わりにスイスからドイツに入る際にパスポートチェックがありました。

国境にEU旗が出ているように、独伊はEU加盟国ですがスイスは違います。そのため使用通貨も違えば交通法も全く違います。実は今回、ほぼ思いつき同然で決めた旅行だったのでスイスフランを全く持たずにスイスに来てしまい、国境のEU旗を見た時はなんだかほっとしました。EUの「おかげ」というか「せいで」というか、言葉の通じるスイスよりも、イタリアの方が近く感じてしまう、昨今のヨーロッパ事情です。
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クレマチ店主(母)/アコ(娘)+クリス(娘婿)

Author:クレマチ店主(母)/アコ(娘)+クリス(娘婿)
はじめまして!
アンティークショップ「クレマチス」(http://antique-clematis.sakura.ne.jp)店主の娘、アコです。

日本の古いものは大切に、でも、新しいもの・異質なものも寛容に受け入れる…そんな母の元、小さいころから日本舞踊を習い、現「クレマチス」店舗である祖母の古い日本家屋で、着物や日本の古いものにたくさん触れる一方、ピアノや外国語を習わせてもらったり、父の趣味であるクラッシック音楽や西洋美術を身近に触れる日々を送ってきました。

そんな両親の教育が功を奏し…いや、仇となり(?)、実生活にはあまり役に立たない比較文化分野で大学に居残り、これまたあまり役に立たないドイツ語だけペラペラに。おまけに語学を通して若くてイケメンな(笑)ドイツ人の夫と出会ってしまい、海外に嫁ぐという親不孝っぷり。

そんな娘を、ずっと温かく見守ってくれていた母。そんな母が、「古いものを大切にする喜びを、少しでも多くの人と分かち合いたい」という純粋な気持ちで、亡き祖母の家で始めた小さなアンティークショップ。元々、ずっと苦楽を共にした姑である祖母の家を、大好きなアンティークに囲まれた素敵な空間にしたい…という素朴な思いから始めたこのお店が、あれよあれよという間にいろいろなご縁を引き寄せて、母はいつの間にか、昔夢見たアンティークショップの店主になってました。

「古き良きものに洋の東西はない。和と洋は、互いを引き立て合う良きパートナーになれる!」…母が「クレマチス」で体現している価値観は、わたしたち夫婦のモットーでもあります。

このブログでは、そんな母と二人三脚で、「クレマチス」のお店の情報と併せてドイツの生活・風物について少しずつ紹介していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

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