ダベンポート大佐のダベンポートデスク

皆様、遅ればせながら残暑お見舞い申し上げます。久しぶりに日本からの更新です。
この夏、関東や東北では記録的に降雨が続き、数日前からの晴天がようやく夏の陽ざしを運んできたようです。ですが、幸いなことに(!)ここ中部地方、特になぜか刈谷では、雨はあまり降らず連日の蒸し暑さに滅入っておりました。
 そこに、「夏でも肌寒い」ドイツから「閲覧注意」付きの涼感たっぷりのブログが届き、いろんな意味で皆さんに好評だったようです!

今回は、アンティークでしかまず出会うことはないと思われる珍しい家具をご紹介したいと思います。
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「ダベンポート大佐が考案した」とも「ダベンポート大佐のために製作された」とも言われている「ダベンポートデスク」。

これ以上は無理と思われるほどにコンパクトなサイズながら収納は見事に確保されています。奥行ある4段の引き出しと高さを確保した横幅いっぱいに作られている収納スペース。
写真ではわからないのですが、引き出しの反対側の左にもそっくりな引き出しが作られていて、それはダミーです。

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こんなに無駄なく計算されたデザインと上質な無垢のマホガニー材と真鍮のおしゃれな持ち手のブラリ。今では経年の味のある茶の革張りのデスク部分。

美しい彫りや丁寧に施された象嵌もアンティーク家具の魅力ですし、私はたっぷり彫りを施されたアンティーク家具がとても好きです。コツコツと手作業で掘られたであろうその彫りを指でたどるのが好きです。左右が少しずつ違っていたり、扉の彫りのデザインがあえて変えてあったり、それを見つけるのも楽しいのです。
でもこの家具は特別。
このコンパクトでしかも重厚なデスク。どんな経緯でこのデザインが考案されたのでしょうか。自分のためだけにこのデスクを作らせたダベンポート大佐。どんな人物だったのでしょうか。
私はこのデスクを見た時日本の船箪笥を思い出しました。コンパクトで厚い無垢板のしっかりした作り、そして上質な飾りや頑丈な錠前のあの江戸時代の船箪笥です。このデスクも船の中で使われたのでは?と思ったのです。

そして、昨日娘との電話の中でそんな話をしてみましたら、なんと
「あ、このタイプのデスクドイツでも見たよ。ドイツでは【イギリス式海軍デスク】と呼んでるよ」
と言うのです。なんと、そのままズバリ呼び名になっていたんです!合理的なドイツ人が付けたなんともわかりやすい名前!では、【ダベンポートデスク】はイギリス人が付けた名前でしょうか。云われを聞いた私たち日本人が付けた名前なのでしょうか。
あれこれ想像をめぐらす楽しいデスクであることには変わりありません。

プチ リフォームしました!

 築23年、この冬で24年を迎える我が家ですが、まだリフォームらしいことは何もしていないのです。
その間、庭の様子はずいぶん変わってきましたし、数年前には庭師さんに和の庭を」ずいぶん手直しして頂き、和の庭と芝のあるイングリッシュガーデン(?)の境目の生垣を外して一体感のある空間に替えて頂きました。

そして、いよいよ家のリフォームを!とはならないのが我が家です。主人に頼んで「プチ・リフォーム」をしてもらいました。大きな窓が3カ所もあるリビングダイニングの掃き出しの窓を壁にしてもらったのです。

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3年ほど前に主人と二人でリビングダイニングの壁のクロスを珪藻土に替えた時の達成感は結構なものでしたし、その時にウィスキーの樽に使用されたオークの板材で貼ってもらった腰板がとても気に入ってます。
大工仕事は主人にお願いして「壁紙は私が貼る」と豪語していましたが、のり付けや柄合わせ、おまけに貼る時の手際など結局2人3脚で「ああだこうだ」と言いながら貼りあげました。

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腰板がつながった事で、カーテンは残したのですが違和感はあまりないかな、と思っています。
壁紙は私の好きなウィリアムモリスで、と決めていましたが、いざ選ぶとなると難しいですね。結局、「ピンパーネル(るりはこべ)」に決めました。
いつも椅子に張ってもらっているモリス生地はカーテン生地のとてもしっかりした生地です。この壁紙が届いたときは、かなりがっかりしました。「こんなペラペラの紙で大丈夫かな」と。でも壁に貼ったら、何とか雰囲気が出ました。

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何か始めると必ず参加してくるねこのミーシャが早速登場です!それならと、たまには写真に入れてあげようとしたら、このごとくです。
壁の張り替え、ましてや「窓を壁に」とはなかなかいかないかもしれませんが、少しだけ家具の配置を変えたりするだけで、空間は思った以上にリフレッシュします。どうぞ「プチ・リフォーム」やってみて下さい。

今週いっぱい初夏のアンティークフェアもやってます。

大寒の候

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20日金曜日は大寒でした。
「実際に1年で最も平均気温が低い時期は2月の初め頃」という事らしいのですが。年を重ねて「耐寒気温」が年々上昇している身としては、今年の大寒前後の寒さは殊更厳しかったように思います。
昨日、ドイツにいる娘から電話があり、「世界情勢?」やら、「日本の若者の思考パターン今昔?」などなどさんざん盛り上がっておしゃべりしたあと、娘にこの頃の日本の寒さを語り、「ところでドイツは今何度くらいなの?」と聞いてみました。すると、「今日はマイナス6度かな」という返事。
「最低気温なのそれ?」「最高気温だよ。」
そう、上には上があるものです!ドイツで暮らして体も心もたくましくなった娘。最高気温がマイナス6度など、ドイツの冬では当たり前なのでしょうね、サラッと言い放ったのでした!

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ドイツに限らず冬の季節が長く厳しい国や地域では、春の訪れがどんなに待ち遠しいことでしょう。冬の間の楽しみに、手仕事の手芸品作りが盛んになったり、春を迎えるお祭りが盛大に行われたりされるのはいずこの国も同じです。ドイツでは、卵とウサギ(?)が飾られる「イースター」もあります。

さて、寒さに滅入ってばかりいては娘に笑われそうですから、娘が残していった打掛けなどを店内に飾って楽しむことにしましょう。
そこに光が集まったように華やかになりました。もうすぐ、田島ひとみさんのお雛様のドールハウスも届きます。
是非、お立ちより下さいませ。

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寒波と新春の舞

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一昨日の寒波で、ここ愛知県でも多くの地域に大雪警報が出されました。

そんな中、刈谷市総合文化センター・エントランスアトリウムにてアトリウムコンサートの一環として、日本舞踊藤間流藤貴会の「新春の舞」が開かれました。

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悪天候にもかかわらず、多くの方々が開演前から駆け付けて、けっして多くない席はほぼ満席でした。、新春にふさわしい清々しく、華やかで、引き締まった緊張感ある舞台を楽しませて頂きました。
今はドイツで暮らす娘も、9歳の頃からずっとお世話になっていた先生の会です。
娘は日本舞踊が大好きで、3年に一度の大きな会を楽しみにずっとお稽古に通っていました。ドイツに留学する時など日時が見事に(!?)大きな会と重なって、舞台が終わってそのまま、お化粧を落としながら用意する娘を乗せて空港に車で向かったものでした。
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一生懸命に舞を舞う皆さんの姿に、ひたむきに好きなことに向かうあの頃の娘の姿をふいに思い出し、今は遠いドイツで孤軍奮闘する娘を思いました。いえ、孤軍ではないですね。クリスという強力で最大の味方が絶えず娘を守っていますから。

小さなテーブル

アンティーク家具は大きくて仰々しくてなじみにくいと思っている方、多いかもしれません。
私も若いころはそう思っていましたから。

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でも、このグリーンの革張りの小さなソファーテーブルを見たら「可愛くて便利で使いやすそう」と思われるのではないかしら。
以外に、小さくて使い勝手のよさそうな家具はアンティーク家具にはたくさんあります。そして個性的です。

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もっともっと小さなワインテーブルも。
それに小さいながら存在感があります。
この革張りのトリポットワインテーブルは1960年代製のビーチ材で、アンティークとは言えないかもしれませんが、なかなかの雰囲気があります。バカラのワイングラスを置いても引けを取らない堂々たる雰囲気です。

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ワインテーブルはこの小ささ故に、軽すぎるのが少々欠点でもあります。が、お部屋のどこかで待機していて、ここぞという時にお客様のお茶のカップの置き場所になったり、素敵なお花のアレンジの置き場所になったり。また、これが一番うれしいのですが、縁側や、窓際で「あ、ここでお茶をゆっくり飲めたらな」という瞬間に軽やかに応えてくれます。

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また、こんな不思議なテーブルを身近に置いてあれこれと使い道を考える楽しみはアンティーク家具ならではです。
この折り畳み式のマホガニーテーブルは、1890年代製というピクニックテーブルです。
マホガニー材で華奢なテーブルですが、上質な品のもつ洗練された美しさがあります。店内の床の間で、和と洋の小物をミックスして飾ってみました。床の間には掛け軸と香炉台と花瓶。と、定番の景色で安心してしまいがちですが、こんな風に和の小物でも安心して飾れる小さなアンテイークテーブルを置いてみるとおしゃれでどこにもない自分だけの空間ができます。

家の中に、「素敵だな」と思える小さな空間を持てることはこの上ない幸せであり、「もう少し頑張ろう」という明日への活力です。
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クレマチ店主(母)/アコ(娘)+クリス(娘婿)

Author:クレマチ店主(母)/アコ(娘)+クリス(娘婿)
はじめまして!
アンティークショップ「クレマチス」(http://antique-clematis.sakura.ne.jp)店主の娘、アコです。

日本の古いものは大切に、でも、新しいもの・異質なものも寛容に受け入れる…そんな母の元、小さいころから日本舞踊を習い、現「クレマチス」店舗である祖母の古い日本家屋で、着物や日本の古いものにたくさん触れる一方、ピアノや外国語を習わせてもらったり、父の趣味であるクラッシック音楽や西洋美術を身近に触れる日々を送ってきました。

そんな両親の教育が功を奏し…いや、仇となり(?)、実生活にはあまり役に立たない比較文化分野で大学に居残り、これまたあまり役に立たないドイツ語だけペラペラに。おまけに語学を通して若くてイケメンな(笑)ドイツ人の夫と出会ってしまい、海外に嫁ぐという親不孝っぷり。

そんな娘を、ずっと温かく見守ってくれていた母。そんな母が、「古いものを大切にする喜びを、少しでも多くの人と分かち合いたい」という純粋な気持ちで、亡き祖母の家で始めた小さなアンティークショップ。元々、ずっと苦楽を共にした姑である祖母の家を、大好きなアンティークに囲まれた素敵な空間にしたい…という素朴な思いから始めたこのお店が、あれよあれよという間にいろいろなご縁を引き寄せて、母はいつの間にか、昔夢見たアンティークショップの店主になってました。

「古き良きものに洋の東西はない。和と洋は、互いを引き立て合う良きパートナーになれる!」…母が「クレマチス」で体現している価値観は、わたしたち夫婦のモットーでもあります。

このブログでは、そんな母と二人三脚で、「クレマチス」のお店の情報と併せてドイツの生活・風物について少しずつ紹介していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

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