ドイツの暮らしと着物
仕事関係の新年会、プライベートの新年会、そして我々夫婦にとって毎月恒例のお城でのディナーなど。もしかしたら、日本に居た時よりも頻繁に着物で出かけているかもしれません。
こちらは振袖のようななんちゃって訪問着。この恰好で仕事の新年パーティーに行ってきました。帯結びはふくら雀なんですが…「いや、ふくら雀は未婚女性の振袖用だろ!」と言われそうですが、まぁ、お堅いことは仰らずに!ドイツで着物を着て好印象を得るコツって、「できるだけ華やかに、若々しく!」だと思うんです。というのも、ドイツの女性って、どんな年齢、どんな体形の方でもパーティーでは臆することなく堂々と胸も脚も露出して、ボディーラインも強調して盛りに盛って華やかにしてるんです。ただでさえ露出度が低く、つつましやかな着物姿で参加して、しかも日本なら好印象間違いなしのしっとり控えめな色目・模様の着物だと、「不相応に地味」だと思われてしまうんです。折角着物で参加するのに「日本の伝統衣装って地味ね。」と思われたらがっかりです。
だからドイツで着物を着る時は、日本とは少し違った着方をしているんです。
でも、ドイツ人のクリスは日本人でも地味だと思うようなしぶーい紬が好きなんです。泥大島とか、結城紬とか、大好きなのです。だからそういう人もいるんですね。彼の夢は、普段着にささっと紬を着て出かけること。なんと今、和裁を習っているんです。…といってもまだ始めたばかりなので、初歩の初歩、浴衣を縫っている最中です。
いつかクリスの紬姿もアップできるといいんですが…。