ドイツのイースター
ドイツから、成功を祈ってます。
さて、ドイツでは、今週金曜日から来週の月曜日まで、イースターの休日になります。
イースターとは、クリスマスと並んでキリスト教の最も大切なお祭りの一つ、キリストの復活を祝う一連の祝祭日のことで、ドイツ語ではOstern(オースターン)と言います。日本時間では既に金曜日になってしまいましたが、本日、木曜日は、レオナルド・ダ・ヴィンチなどの絵画で有名な「最後の晩餐」の日。ドイツではGründonnerstagと言います。この日、裏切られたキリストは、金曜日に磔にされ、その三日後、すなわち次の週の月曜日に復活します。それを祝うのがイースターです。
ところが、ドイツでは、一見キリストの復活とは無関係に思われるものたちが、イースターのシンボルとして、この時期街の至る所に飾られ、各家庭でもこのモチーフで室内や庭をデコレーションします。
その一つが、これ。
![CIMG3085_convert_20120401041809[1]](https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/a/n/t/antiqueclematis/20120406040437159.jpg)
いやいや、グスタフは賛助出演です、主役はこの卵の飾りです。
日本では、英語の「イースターエッグ」の呼び名で知られているのではないでしょうか?ドイツ語では「Ostereier(オースターアイアー)」と言います。この飾り、本物の卵の殻で作られているのですが、生卵に小さな穴を針で空け、そこから卵の中身を吹きだして、殻に彩色します。ドイツでは、各家庭で子供たちが作ります。
この写真は、わたしがオルガンを弾いている教会のオースターアイアーです。
もう一つのシンボルが、このオースターアイアーとお菓子を運んでくると言われているウサギです。その名も「Osterhase(オースターハーゼ)」=イースターウサギです。
イースターの月曜日はドイツでは学校も会社も休み。ドイツの両親は、朝早くに家の中や庭の中に色つきの茹で卵や卵の形をしたチョコレート、お菓子などを隠し、「イースターウサギがたくさんの贈り物を持って来たよ!探してごらん!」と子供たちを起こします。ドイツの小さな子供たちは、クリスマスのサンタクロースと同じように、本当にイースターウサギがお菓子や卵を持ってきてくれると信じているそうです。
ところでこちらはベルリンのデパートで見つけたちょっと変わったイースター飾り…ヒヨコです。
![CIMG3070_convert_20120401055944[1]](https://blog-imgs-45-origin.fc2.com/a/n/t/antiqueclematis/2012040604023998c.jpg)
オースターアイアーの絡みで、卵の延長であるひよこまで、最近はイースターの季節の象徴として、この季節のシンボルになっているようです。
ドイツでは、金曜日から月曜日まで続くイースターの四連休の前後に一週間から二週間程度の休暇を取って、帰省したり、旅行に出かける人がとても多いです。日本のゴールデンウィークのような感覚でしょうか。
クリスも、今回はイースター連休の後の一週間、休暇を取ったので、またまた旅行に出かけますよ!今回の行き先はポーランド。旅行記、乞うご期待!