フランクフルトのオクトーバーフェスト

今週初めにフランクフルトのオクトーバーフェストに行ってきました。
オクトーバーフェストというのはドイツで秋に行われるビール祭りのことで、本場はミュンヘンなんですが、近年はドイツの街ならどこでもやるようになってきています。このビール祭り、元々はバイエルン王子が奥さんとの結婚記念日を祝って毎年始めるようになったというのが起源だそうで、「奥さんのため」というのがいかにもドイツらしいです。

フランクフルトのオクトーバーフェストは入場料・飲食代共に「バイエルン価格」つまり高額なんですが、これは質の悪い客が入ってくるのを防ぐ目的もあるようです。確かに、客層は皆「まともな職業」の普通の人たちと言う感じでした。

雰囲気はこんな感じ。

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これはまだかなりはやい段階の写真なんですが、時間が経つにつれて更にドンチャン騒ぎ化します。
机の上で踊っている…なんていうのも当たり前の光景。中盤以降はほぼ全員が椅子や机の上に立ってピョンピョン飛び跳ねているという状態になります。ちゃんと床の上にいる人たちも、知らない人同士でラインダンスをしているか、カップルでいちゃこらし始めるかどちらかという状態です。

でも、お酒が入ってこの会場にいると、雰囲気に飲まれて普段真面目な人でもみんなこういう感じで自然と羽目を外していくんですよね。そこがまた楽しいのです。

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オクトーバーフェストのビールはアルコール度が約6%位で、基本、この1リットルジョッキで注文します。
因みにこのビール、非常に美味しいです!わたし、本来ビールってあまり好きじゃないんですが、このビールは美味しくて、絶対無理だと思っていましたが1リットルジョッキ、一人で飲めてしまいました。その後、テーブルのご近所さんからご近所の好でシュナプスというドイツの強いリキュール酒をもらったのですが、こちらもすんなり二杯飲めてしまいました。

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ところで、わたしが着ているこの衣装はディアンドル、クリスが着ているのはレーダーホーゼと言い、本来は南ドイツの民族衣装で、あちらの田舎の方では未だに普段から着用されている地域もあるんですが、南ドイツ以外のドイツでは「オクトーバーフェストの時に着るもの」という認識になっています。まるで日本で「浴衣はお祭りの時に着るもの」という認識になっているのと同じような感じだと思います。

オクトーバーフェストと言うと、恰幅のいいドイツのオバチャンが1リットルジョッキを両手にわんさと持って運んでいる姿を思い浮かべる方も多いかと思いますが、フランクフルトのオクトーバーフェストのウェイターさんはイスラム系移民の男性方。オクトーバーフェストで出てくるものって、アルコールの他には伝統料理のシュヴァイネハクセやアイスバインなど、豚肉料理ばかりです。アルコールも豚肉もNGなイスラム移民の方々にウェイターをお任せするというのは考えてみたら良いアイディアです。だって、お仕事中についつい小腹がすいてきてつまみたくなってしまう…ということがないですから。皆さんテキパキとした優秀なウェイターさんで、場の雰囲気に合わせてレーダーホーゼを着用していたのも好感が持てました。

また、会場のお客さんも多種多様で、ドイツ語以外の言語が飛び交うテーブルも沢山あり、人種も様々。アジア系も、わたし以外にも沢山いました。クリスが一人で来られていた日本人の男性に声をかけたので、わたしたちのテーブルも途中から日本語で話し始め、ドイツ語以外の言語が飛び交うテーブルの一つに。

一人でいる外国人には必ずと言っていいほど地元の人たちから声がかかり、彼らがオクトーバーフェストがどんどん国際的になっていくのをとても歓迎しているのがよくわかります。
「ナショナルなものが、最もインターナショナルなのである」というのはアニメ作家の宮崎駿さんの言葉だそうですが、本当にその通りです。

ドイツのイースター

日本では、遂にママがずっと温めていた計画、「薔薇と天使」展を開催するのですね!
ドイツから、成功を祈ってます。

さて、ドイツでは、今週金曜日から来週の月曜日まで、イースターの休日になります。
イースターとは、クリスマスと並んでキリスト教の最も大切なお祭りの一つ、キリストの復活を祝う一連の祝祭日のことで、ドイツ語ではOstern(オースターン)と言います。日本時間では既に金曜日になってしまいましたが、本日、木曜日は、レオナルド・ダ・ヴィンチなどの絵画で有名な「最後の晩餐」の日。ドイツではGründonnerstagと言います。この日、裏切られたキリストは、金曜日に磔にされ、その三日後、すなわち次の週の月曜日に復活します。それを祝うのがイースターです。

ところが、ドイツでは、一見キリストの復活とは無関係に思われるものたちが、イースターのシンボルとして、この時期街の至る所に飾られ、各家庭でもこのモチーフで室内や庭をデコレーションします。

その一つが、これ。

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いやいや、グスタフは賛助出演です、主役はこの卵の飾りです。
日本では、英語の「イースターエッグ」の呼び名で知られているのではないでしょうか?ドイツ語では「Ostereier(オースターアイアー)」と言います。この飾り、本物の卵の殻で作られているのですが、生卵に小さな穴を針で空け、そこから卵の中身を吹きだして、殻に彩色します。ドイツでは、各家庭で子供たちが作ります。
この写真は、わたしがオルガンを弾いている教会のオースターアイアーです。

もう一つのシンボルが、このオースターアイアーとお菓子を運んでくると言われているウサギです。その名も「Osterhase(オースターハーゼ)」=イースターウサギです。

イースターの月曜日はドイツでは学校も会社も休み。ドイツの両親は、朝早くに家の中や庭の中に色つきの茹で卵や卵の形をしたチョコレート、お菓子などを隠し、「イースターウサギがたくさんの贈り物を持って来たよ!探してごらん!」と子供たちを起こします。ドイツの小さな子供たちは、クリスマスのサンタクロースと同じように、本当にイースターウサギがお菓子や卵を持ってきてくれると信じているそうです。

ところでこちらはベルリンのデパートで見つけたちょっと変わったイースター飾り…ヒヨコです。

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オースターアイアーの絡みで、卵の延長であるひよこまで、最近はイースターの季節の象徴として、この季節のシンボルになっているようです。

ドイツでは、金曜日から月曜日まで続くイースターの四連休の前後に一週間から二週間程度の休暇を取って、帰省したり、旅行に出かける人がとても多いです。日本のゴールデンウィークのような感覚でしょうか。
クリスも、今回はイースター連休の後の一週間、休暇を取ったので、またまた旅行に出かけますよ!今回の行き先はポーランド。旅行記、乞うご期待!

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ドイツの日曜日

日本人の感覚だとちょっと考えにくいことですが、ドイツでは、一部の例外を除いてほぼ全てのお店が日曜日に閉まってしまいます。これは日本からドイツに旅行に来る観光客にとっては大変な痛手です。中世の可愛い街のお土産屋さんも、大都市のショッピングモールも、軒並みシャッターが下りてまるでゴーストタウン。日本だったら、週末こそ、お店の稼ぎ時なのに、どうして??

実はこれ、ドイツ人がキリスト教の安息日を忠実に守っているからなのです。日曜日にお店が閉まっていることについて、不便ではないか?と聞いてみると、大抵の人から「お店で働く人だって、日曜日は休みたいでしょう?」「みんなで足並み揃えて休むのはよいことだ」というような答えが返って来ます。

日本同様、普段はあらゆる場面で「宗教色」を感じることがあまりなくなりつつあるドイツですが、それでもやはり日本同様、ふとした瞬間に、日常生活に深く根ざした昔ながらの信仰心を感じることができます。

学校や会社はもちろん、商店まで、一斉にお休みになるドイツの日曜日、最も伝統的で一般的なドイツ人の過ごし方と言えば…もちろん教会に行くことです。ドイツでは、昔から「持っている中で一番良い服は日曜日に着る」という習慣があります。一番良い服で教会に行き、ミサの後は、そのままの格好で森や公園に散歩に行ったりピクニックに行ったりします。

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ドイツでは、キリスト教のカトリックとプロテスタントの割合がほぼ半々に分かれます。
クリスは父方がカトリックで母方がプロテスタントですが、カトリックの洗礼を受けています。

ベルリンの、わたしたちの教区の神父様は、とてもフレンドリーで気さくな方で、ベルリンに引っ越して初めて行った日曜日のミサの後、自ら教会の建物をわたしたちだけのために隅々まで案内してくれました。でも、わたしよりも先に握手しようと手を差し出したクリスに「おっと、ご婦人よりも先に男性と握手はしないんでね。」と、わたしが手を差し伸べるまでわざわざにこにこ待っているような、昔堅気な紳士でもあります。しかも「貴女の波打つ黒髪はいつ見ても本当に素晴らしい!わたしとしたことが、つい、嫉妬の大罪を犯してしまう。」とドイツ人男性らしいダイレクトなリップサービスにも事欠きません。こんなユーモアたっぷりの神父様、ドイツ一寛容な都市、ベルリンならではかもしれません。

今日は通常の日曜ミサが終わった後、カテドラルで司教の枢機卿任命式典のミサがありました。
こちらはその会場となったカテドラルです。

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開催時刻は教会のミサで告知されますが、基本的には誰でも参加することができます。
わたしもクリスも、ベルリンで教会の大きな式典に参加するのはこれが初めてでしたが、なにしろシューベルトの教会音楽をベルリン管弦楽団の生演奏で聴けるので、クラッシックファンにはたまりません(←)しかも、このコンサート級生演奏で、なんと名曲をカラオケメドレーできるのです!!…てつまり、一緒にミサ曲を歌えるということなのですが…こんな喜び方をしていたら不謹慎かもしれませんが(汗)。

会場にはテレビカメラもたくさん入っていて、生放送されていたようなので、もしかしたら、わたしたちもテレビに映っていたかもしれません。

式典の後には、パーティーホールでこのようなちょっとした飲み物や軽食の振る舞いがあります。もちろん、こちらも万人に開かれているので誰でも自由に入ることができます。

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最近は、ドイツでも価値観が多様化している上、旧東ドイツ地域は無宗教が奨励された共産体制を経験しているので、毎週日曜に必ず教会に行くという人はむしろ少数派なのかもしれません。でも、普段あまり神社に行かない日本人が、お正月には初詣に行きたくなるように、普段教会に行かないドイツ人も、クリスマスやイースターにはミサに行きたくなったり、何かの折にふと、告解に行きたくなったりするようです。そうやって、宗教に根差した地域文化はこれからもずっと残って行くのかもしれません。

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女性の日

ちょっと過ぎてしまいましたが、3月8日は、「国際女性デー」と言われる記念日です。日本ではあまり知られていませんが、20世紀初頭、女性参政権を求めてニューヨークの女性労働者がデモを行ったことに由来します。

旧ソ連の国々や西洋諸国では、この日に身近な女性に様々な形で贈り物をする習慣があります。
ドイツでは、男性が女性に花を贈る習慣があり、特に好まれるのが真っ赤なバラの花です。

この日、男性たちは大きなバラの花束を購入し、家族や友人、仕事場の女性の同僚、あるいは道でたまたま通りすがった女性にまで、一本ずつ花を配って歩きます。だから、街を歩いていると、もらったバラの花を持って歩いている女性にたくさんすれ違います。
わたしも、たまたま通りすがった男性に、真っ赤なバラをプレゼントされました。

日本では、2月14日のバレンタインデーに女性が男性にチョコレートを贈る習慣がありますが、花でその逆バージョン!の感覚でしょうか。
あ、でも、ドイツでは、バレンタインデーも、主に男性から女性に贈り物をする日なんですよ!…もちろん、カップルの場合は男女で贈り物を交換し合うことも多いのですが、贈り物は、主に男性から女性にするもの!と、一般的に考えられているようです。

バレンタインデーに女性の日、母の日、そしてもちろん自分の誕生日…ドイツの女性はプレゼントを貰う機会がいっぱいありますね。

ちなみにこちらはわたしたちの結婚式の時に頂いたバラのプリザーブド作品と、ウェディングベア。バラで思い出したので、貼ってみました。

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夫婦円満の秘訣の一つは記念日を忘れないことだとよく言われますが、身近に女性が主役の記念日がこんなにたくさんあると、嫌でも忘れないでしょうね(笑)。

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今日は男性受難の日!

ドイツは今カーニバルの季節です。
カーニバル(謝肉祭)といえば、ヴェニスの仮面行列等が有名ですが、ドイツのカーニバルはもう少し強烈です。
特に今日は「女の夜」(Weiberfastnacht)と言われ、男性にとっては非常に理不尽な「伝統行事」が繰り広げられます。

この日、午前11時11分を過ぎると、男性は女性から何をされても文句を言えません。女性たちは、男性の権限とプライドを奪ったことの象徴として、道行く男性・会社の同僚・学校のクラスメイト、あらゆる男性のネクタイをハサミでちょん切ることができます。ネクタイをしていない男性は、靴ひも等を切られます。今日、役所や銀行に行けば、刈られて蝶ネクタイのようになったネクタイを締めた男性職員たちを見ることができます。これを避けるためには、仮病を使って会社を休むか、ネクタイも靴ひももない服装で外出するしかありません。しかしたとえ完璧な服装で外出したとしても、道行く見知らぬ女性・あるいは女性の同僚たちから突然のキス攻撃に遭う可能性がまだ残されています。今日は女性なら誰でもどんな男性にでもキスして良い日なのです。
小学校などでは、女子児童が男子児童の顔に落書きをします。今日バスに乗れば、顔に落書きされた男の子たちをみることができます。

もちろん、ドイツの男性たちの多くは毎年この日が近づくとため息ばかりついています。ですがどうしようもありません、伝統ですから!
ドイツの男性たちは言います、「今日は何があっても公共交通機関は使わない。ネクタイは5ユーロ以下のヤスモノ、靴は靴ひもなし、防犯用のキャップとマスク常備で仕事に行き、残業はしない。帰宅したら、戸締りをしっかりしてカーテンを降ろして居留守を使うこと!」どおりで、雪と氷で凍結した車道を頑なに自家用車で通勤する男性が今日だけ多いわけです。びくびくと出社し、こそこそと帰宅して外出を控える男性たち・・・そう、まさに「非常時」なのです。「女性が男性の権利とプライドを奪い、みじめな思いをさせる」、これが、ドイツの「女の夜」(Weiberfastnacht)の趣旨なのです。

ところで、もしもドイツが、普段、女性が男性に抑圧されて生活している社会なら、この行事の趣旨も納得できそうなものなのですが、ドイツ社会はいたって普通の男女平等社会・・というかむしろ、普段からどちらかといえば女性の方が男性よりも何かと優先されています。それなのにこの上ダメ押しのように「これでもか!」とばかりに年に一度やってくる「女の夜」(Weiberfastnacht)。「普段、抑圧されている鬱憤を晴らす」というよりも、「誰がドイツ社会の権力者なのか、改めて思い知らせてやる!」そんなかんじです。

以前、在独日本大使館のホームページにこんな記事が掲載されていました。
「カーニバルの女の夜(Weiberfastnacht)に来独した日本人ビジネスマンが、飛行機の中でドイツ人女性にハサミでネクタイを切断される事件が起きました。渡独予定のある男性の方は、十分注意してください。」
外国人だって容赦はありません。ドイツでは誰が偉いのか、十分理解してから渡独しましょう(笑)

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クレマチ店主(母)/アコ(娘)+クリス(娘婿)

Author:クレマチ店主(母)/アコ(娘)+クリス(娘婿)
はじめまして!
アンティークショップ「クレマチス」(http://antique-clematis.sakura.ne.jp)店主の娘、アコです。

日本の古いものは大切に、でも、新しいもの・異質なものも寛容に受け入れる…そんな母の元、小さいころから日本舞踊を習い、現「クレマチス」店舗である祖母の古い日本家屋で、着物や日本の古いものにたくさん触れる一方、ピアノや外国語を習わせてもらったり、父の趣味であるクラッシック音楽や西洋美術を身近に触れる日々を送ってきました。

そんな両親の教育が功を奏し…いや、仇となり(?)、実生活にはあまり役に立たない比較文化分野で大学に居残り、これまたあまり役に立たないドイツ語だけペラペラに。おまけに語学を通して若くてイケメンな(笑)ドイツ人の夫と出会ってしまい、海外に嫁ぐという親不孝っぷり。

そんな娘を、ずっと温かく見守ってくれていた母。そんな母が、「古いものを大切にする喜びを、少しでも多くの人と分かち合いたい」という純粋な気持ちで、亡き祖母の家で始めた小さなアンティークショップ。元々、ずっと苦楽を共にした姑である祖母の家を、大好きなアンティークに囲まれた素敵な空間にしたい…という素朴な思いから始めたこのお店が、あれよあれよという間にいろいろなご縁を引き寄せて、母はいつの間にか、昔夢見たアンティークショップの店主になってました。

「古き良きものに洋の東西はない。和と洋は、互いを引き立て合う良きパートナーになれる!」…母が「クレマチス」で体現している価値観は、わたしたち夫婦のモットーでもあります。

このブログでは、そんな母と二人三脚で、「クレマチス」のお店の情報と併せてドイツの生活・風物について少しずつ紹介していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

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