ドイツで犬を買うには?

これは、グスタフを初めてブリーダーさんのところへ見に行った時の写真です。

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正確には、この子犬はグスタフではなく、彼の兄弟なんですけどね。まだ、片手に収まるほど小さくて、性格も、どんな顔になるのかもわからない時代です。この後、二カ月ほど経って、徐々に性格や成長した時の顔がある程度予測できるようになってきて、最終的に、兄弟の中で一番やんちゃで男前なグスタフを選ばせてもらいました。

こちらは、我が家に来たばかりの頃のグスタフです。

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ドイツで「犬を飼おう!」と決めた時、「じゃあ、良いブリーダーさんを見つけないとね。」とクリス。「え?ペットショップってないの!?」「あるけど、まさか犬は売ってないよ。」確かに、ドイツのペットショップ、何度か行ったことがあるのですが、かなり大規模な店舗でも、店頭に置いてあるのは魚や爬虫類、鳥類とハムスターのような小動物ばかりで犬は見たことがありません。調べてみると、ドイツでは、犬の店頭での展示販売が禁止されているわけではないのですが、展示販売の条件を定めた法律が非常に厳しく、事実上、展示販売が不可能になっているようなのです。

「じゃあ、ドイツではどうやって犬を買うの?」という話ですが、クリスによれば、インターネットや新聞広告などでブリーダーを探すか、譲ってくれる一般人を探すか、あるいは動物保護センターに保護された犬を引き取るか…という方法が普通で、つまり、全く仲介業者の助けを得ずに、コンタクトを取るのも、交渉するのも、全て自分でやらなければならないのです。…これは大変!

わたしたちの場合、ドイツ・テッケル協会(ダックスフント協会)に登録されている公認のブリーダーさんの中から、スムース・ヘアのダップルを扱っている人と何人かコンタクトを取り、電話でやりとりをしたり、実際にお会いして、飼い始めたい時期と出産予定が合致し、お互いの犬に対する考え方にも納得できた相手と最終的に売買契約を結びました。これ、わたし一人だったら到底無理でしたが、交渉上手で人当たりの良いクリスのお陰で何の問題もなくグスタフのブリーダーさんと巡り合うことができました。ブリーダーさんの方も、自分の大切な犬を引き取る相手のことを知る権利があるので、わたしたちの職業から、住んでいる所まで、何でも知っています。わたしたちの方も、家に迎える犬のことは何でも知る権利があるので、グスタフの親兄弟や親戚犬のこと、何でも知ってます。でも、実際は、お互いの権利を主張し合うビジネスライクな折衝というよりも、ブリーダーさんのご自宅に招かれて、親犬・親戚犬と触れあいながらの楽しい談笑でしたけどね。

グスタフのブリーダーさんは、女性でありながら現役で活躍している猟師さんで、家の中には狩猟関連のメダルや勲章、獲物のプレートがずらっと並び、犬たちは、森に囲まれた家の中の暖炉の前でごろごろ…という、映画にでも出て来そうな猟師館の女主人です。わたしが日本人だと知ると、嬉しそうに、「日本在住の日本人に犬を売ったこともあるわよ!子犬じゃなくて、ドイツチャンピオンになった犬で、ものすごい大金で買って行かれたわよ。ダックスフントを知っている人が日本にもいて嬉しいわ。」と言うので、「ダックス、日本にいっぱいいますよ。」と言うと、「本当!それは知らなかったわ。扱いの難しい犬だから、一部の愛好家にしか知られていないと思っていたけれど…」。確かに、日本にいる子たちは、ほとんど純粋な愛玩犬として作られたアメリカ系統の子たちみたいなので、ドイツの「扱いの難しいダックスフント」はあまり日本では知られていないのかもしれません。

日本の実家にいる日本生まれのミニチュアダックス、時々無性に会いたくなるとってもかわいいやつですが、ドイツの「扱いの難しい」猟犬ダックスも、こっちはこっちでかわいいやつです。

テーマ : ドイツ生活
ジャンル : 海外情報

我が家の貴公子

久々にドイツからの更新です。
ドイツ事情やアンティーク情報とあまり関係がないので今まで登場させませんでしたが、今日から「ドイツの犬事情」というコーナーを作ってちゃっかり登場させてしまいます、5月からずっと、このコがわたしたちと一緒におります。

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スタンダード・ダックスフント(スムースヘア/シルバーダップル)のオス(五か月)、グスタフです。血統書上の正式な名前はGustav von Rehsprung(グスタフ・フォン・レーシュプルンク)。なんだかどこぞの歴史上人物か何かみたいじゃないですか?しかもお貴族サマのように「フォン」なんて付いてますが、レーシュプルンクは犬舎の名前で、レーシュプルンクで生まれたグスタフという意味です。(ちなみにドイツ語圏では、名前に「フォン」が付くと、大抵由緒正しいお貴族サマの御家柄です。)

まだちびですが、生粋の猟犬の血筋で、ブリーダーさんもブランデンブルクの猟師さんだったりします。このコの両親は今でも現役で猟に出ており、血統書を見ると、歴代のドイツ狩猟犬チャンピオンが祖先犬に名を連ね、祖父母も両親も全員ドイツチャンピオンかヨーロッパチャンピオンという、「フォン」が付いてもおかしくないような高貴な血筋のお生まれのようです。…全く我が家にふさわしくないというか(笑)。

いえ、別にそういうすごい血統書付きの純血犬が欲しかったわけではなく、単純に日本人嫁が日本の感覚で「ダックス買うならダップルがいい!」と言い張り、従順なドイツ人夫が一生懸命ドイツでダップルのダックスフントを探した結果、そういう高貴なお生まれの正統派狩猟犬しかいなかったという話。

…だって、日本ではダックスフントのシルバーダップルなんて、別にどこのペットショップでも売ってると思うんですが、本来この毛色の安全な繁殖は難しく(障害犬が生まれてしまう可能性が高いという意味で)、日本よりも犬の繁殖に関して基準の厳しいドイツでは、ドイツ・テッケルクラブ(=ダックスフント協会)お墨付きでプロの狩猟犬を作出しているような名門犬舎でしか繁殖されてないようなのです。それはさぞかし高いだろうと思って値段を聞いてみると、日本だったらあり得ないようなプチプライス。そこで、これまた日本の感覚で、「これは買いだ!」と、何も考えずに純系狩猟犬を我が家に迎えてしまったのでした。

ダックスフントって、母も実は飼ってるのですが、日本ではミニチュアが主流でとってもポピュラーな家庭犬ですよね?ところが、後で知ったのですが、ドイツのダックスフントというのは、ミニチュアよりも大きいスタンダードが主で、家庭犬と言うよりも猟師の犬。愛玩犬よりも狩猟犬としての能力を重視した繁殖が行われてきたため、日本にいる子たちとは体型も性格も違い、頑固で気性が荒く、躾けもしにくいそうなのです。ドイツの犬の本には「素人は純系狩猟犬のダックスフントには手を出さないこと!」とどこにでも書いてありますが、それ、知らなかったんですよ(笑)。わたしは日本のダックスフントとドイツのダックスフントがこんなに違うなんて知らなかったし、旦那は旦那で、わたしが日本で犬を二匹飼っていたので犬のことなら嫁のが詳しいと思ってたようです。

そんないきさつで一般庶民な我が家に来てしまった高貴なお生まれのグスタフ君ですが、ドイツの犬のプロが「素人向けの犬ではない」と言うだけあって躾けは大変でした。小さいのに、何にでも向かっていくんですよ!おまけにすきあらば自分がリーダーになろうと思っているのか人間様を挑発したり戦いを挑んだり。「こんなはずでは!」とパニクった日本人嫁が、インターネットの犬の躾けマニュアルを読みあさる傍ら、ドイツ人夫はというと、「犬なんて、最初はみんなこんなもんだろ?」と悠長にドイツ式の昔ながらの躾け法で、犬と遊びながらのんびり躾けはじめました…。

その結果、日本人嫁の驚いたことに、あの聞かん坊が、いつの間にか、生後5カ月にしてドイツでどこでも見かけるお利口犬に育っているではありませんか!レストランやカフェのテラス席で、人間様の食事が終わるまでおとなしく机の下に伏せて待っているし、手のサインだけで「お座り」や「伏せ」や「ハウス」ができるし。呼ぶと、まるで兵隊のように駆け足でやって来て、「気を付け!」「直れ!」よろしく「お座り」「伏せ」をするので「グスタフ軍曹」というあだ名も付きました。

とはいえうちの旦那、犬飼うの初めてなんですけどね…。旦那曰く、近所に犬のブリーダーがいたし、親戚みんなが犬を飼っていて、休暇中に犬を預かる機会もあったし、ドイツ人はたいていみんな自然に犬の扱い方を覚えているんだとか。

もう一つ、わたしが思うに、ドイツでは犬を連れて行ける場所が日本よりも多く、飼い主が犬と接する機会が多いというのも、犬が人間の言うことを聞きやすくなる理由の一つのような気がします。
こんなふうに、公共交通機関から、家電用品店まで、大抵のところに犬同伴で入ることができます。

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犬に対する認識も、躾け方も、飼い方も、日本とは想像以上にいろいろ違うドイツ。
ドイツの犬事情、これからもちょくちょく増やしていこうかなと思ってます。

テーマ : ドイツ生活
ジャンル : 海外情報

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クレマチ店主(母)/アコ(娘)+クリス(娘婿)

Author:クレマチ店主(母)/アコ(娘)+クリス(娘婿)
はじめまして!
アンティークショップ「クレマチス」(http://antique-clematis.sakura.ne.jp)店主の娘、アコです。

日本の古いものは大切に、でも、新しいもの・異質なものも寛容に受け入れる…そんな母の元、小さいころから日本舞踊を習い、現「クレマチス」店舗である祖母の古い日本家屋で、着物や日本の古いものにたくさん触れる一方、ピアノや外国語を習わせてもらったり、父の趣味であるクラッシック音楽や西洋美術を身近に触れる日々を送ってきました。

そんな両親の教育が功を奏し…いや、仇となり(?)、実生活にはあまり役に立たない比較文化分野で大学に居残り、これまたあまり役に立たないドイツ語だけペラペラに。おまけに語学を通して若くてイケメンな(笑)ドイツ人の夫と出会ってしまい、海外に嫁ぐという親不孝っぷり。

そんな娘を、ずっと温かく見守ってくれていた母。そんな母が、「古いものを大切にする喜びを、少しでも多くの人と分かち合いたい」という純粋な気持ちで、亡き祖母の家で始めた小さなアンティークショップ。元々、ずっと苦楽を共にした姑である祖母の家を、大好きなアンティークに囲まれた素敵な空間にしたい…という素朴な思いから始めたこのお店が、あれよあれよという間にいろいろなご縁を引き寄せて、母はいつの間にか、昔夢見たアンティークショップの店主になってました。

「古き良きものに洋の東西はない。和と洋は、互いを引き立て合う良きパートナーになれる!」…母が「クレマチス」で体現している価値観は、わたしたち夫婦のモットーでもあります。

このブログでは、そんな母と二人三脚で、「クレマチス」のお店の情報と併せてドイツの生活・風物について少しずつ紹介していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

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