小さなテーブル
私も若いころはそう思っていましたから。

でも、このグリーンの革張りの小さなソファーテーブルを見たら「可愛くて便利で使いやすそう」と思われるのではないかしら。
以外に、小さくて使い勝手のよさそうな家具はアンティーク家具にはたくさんあります。そして個性的です。

もっともっと小さなワインテーブルも。
それに小さいながら存在感があります。
この革張りのトリポットワインテーブルは1960年代製のビーチ材で、アンティークとは言えないかもしれませんが、なかなかの雰囲気があります。バカラのワイングラスを置いても引けを取らない堂々たる雰囲気です。

ワインテーブルはこの小ささ故に、軽すぎるのが少々欠点でもあります。が、お部屋のどこかで待機していて、ここぞという時にお客様のお茶のカップの置き場所になったり、素敵なお花のアレンジの置き場所になったり。また、これが一番うれしいのですが、縁側や、窓際で「あ、ここでお茶をゆっくり飲めたらな」という瞬間に軽やかに応えてくれます。

また、こんな不思議なテーブルを身近に置いてあれこれと使い道を考える楽しみはアンティーク家具ならではです。
この折り畳み式のマホガニーテーブルは、1890年代製というピクニックテーブルです。
マホガニー材で華奢なテーブルですが、上質な品のもつ洗練された美しさがあります。店内の床の間で、和と洋の小物をミックスして飾ってみました。床の間には掛け軸と香炉台と花瓶。と、定番の景色で安心してしまいがちですが、こんな風に和の小物でも安心して飾れる小さなアンテイークテーブルを置いてみるとおしゃれでどこにもない自分だけの空間ができます。
家の中に、「素敵だな」と思える小さな空間を持てることはこの上ない幸せであり、「もう少し頑張ろう」という明日への活力です。