「アンティークと暮らす」3
お店にお立ちより頂くたびに、はっとしたり「そうだなぁ」と思ったり。色々な事を気付かせて下さる方。そして「あとからじんわりと嬉しくなる」 そんな「言葉の花束」をそっと置いて行って下さって、お会いするのが楽しみなお客様の一人です。 今日はお願いしてお写真を撮らせて頂きました。


小ぶりなゲートレッグテーブルを、畳んだ状態の美しさを生かして玄関のウェルカムディスプレイにされています。
壁の額はアルフォンス・ミュシャのリトグラフでアンティーク家具が描かれています。

午後の柔らかな光がたっぷりと差し込む明るいリビングダイニングに、ご主人が気に入って下さったバルボスの脚のテーブルセットや手彫りの重厚な雰囲気の家具さんたちが、ずっとずっと以前からこのお家の子だったかのようにしっかりとした存在感で待っていてくれました。
柔らかな明るい陽ざしのためか、クレマチス店内にあった時よりもどの家具もうんと優しい表情をしていました。


そして、どの家具も飾るための家具ではなく、暮らしの中に溶け込んで使われていました。
このビューロー、扉にもチェスト部分にも家具職人が手作業で丁寧に施した彫りが施された重厚感ある美しい家具です。でも、ちゃんとしっかり毎日の暮らしに使われています。「中央の小引き出しの両側にCDがピッタリとおさまるんですよ。」とMさん。

大きな鳥籠にオカメインコさんが2羽。良く人馴れしていて可愛い反応をしてくれます。

こちらはセカンドリビング。2台目のテレビ台は以前クレマチス店内のお茶室で存在感を放っていた大きなソファーテーブルです。

引き出しの中にはご主人のゴルフボールがキッチリと収まっています。(ご主人、ごめんなさい!あれこれいっぱい見せて頂いちゃいました!)テーブルのグリーンの革、カーテンのグリーン、そしてご主人のゴルフバックまでグリーンです。リビングダイニングはカーテンが暖かなローズピンクでした。テレビ台としてお使いのホールデスクの引き出しにはローズピンクのタッセルが、ダイニングチェアの座面はグリーンとローズ色のモリスの「ハニーサックル」。どのお部屋も、室内の色を氾濫させず、統一させることで、落ち着きと優しさが生まれていました。

おいとまする間際に見せて頂いたグランドピアノのあるお部屋の天井には、天使が花びらのようなガラスの照明をささげ持つシャンデリアが。
写真が上手く撮れず申し訳ないですし残念ですが、どのお部屋も優しい心使いと暮らしを楽しむ心に満ちていました。だから、こんなにも居心地が良いし、圧迫感がないのでしょう。それに何よりどこも綺麗なんです。「片付け上手は暮らし上手」!
我が家も頑張ろう。暮らしはいくらでも素敵にできる!と思った帰路でした。