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イースター休暇ポーランド旅行~クラクフ編

前日はアウシュビッツ強制収容所見学で衝撃を受けましたが、今日はクラクフの街を堪能します。

初めて来る街なのに、何故か、昔から知っているような不思議な街…クラクフの第一印象は、そんな感じです。
あえてこの言葉を使えば、「何の変哲もない」典型的な東欧の街…日本とは似ても似つかないのに、何故か懐かしいのです。

もう一つ、この街に来て印象深かったことは、とても敬虔なカトリックな街だということです。

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(写真は市内の教会)無神論を推奨し、宗教を敵視した共産主義の時代を経験しながら、変わらない人々の強い信仰心には、心打たれます。

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こちらは中央広場です。
イースターの時期なので、広場はイースターの飾りを売る屋台で溢れていました。

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これは「織物会館」と言われ、かつての織物取引所だったところですが、現在ではお土産物を売る屋台で溢れています。
以前、琥珀について、このブログに書いたことがありましたが、ドイツの隣国であるポーランドも、琥珀の産地です。だから琥珀のアクセサリーを売るお店が一杯出ていました。お値段は…正直、ドイツに比べてとっても安いです!

また、イースターの時期だったせいもあるかもしれませんが、やはりカトリックの宗教小物を売るお店がとても多いです。メダイと言われる金や銀の小さな聖像画のついたペンダントや、お祈りの時に使うロザリオなど、それから聖像画類もたくさん売られています。教会以外の普通の観光地で、ここまでたくさんカトリックの小物が売られている街は初めてです。総本山のあるイタリアでさえ、こういう光景はちょっと見なかったような気がします。ポーランドは、人口の95%がカトリックで、そのうちの70%以上が非常に敬虔な信者だといいます。そのことをしみじみ感じさせる光景でした。

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また、もう一つ面白いと思ったことが、ユダヤ人の木彫りの人形がたくさん売られていたことです。クラクフは、第二次世界大戦時にナチスドイツによって壊滅させられるまで、ユダヤ商人文化の中心だった街でもあります。そのことと関係があるのかもしれませんが…ユダヤ人に特徴的なもみあげを生やし、ユダヤ帽をかぶり、ユダヤ商人の象徴であるターラー金貨を手に持っています。これは、「がめついユダヤ商人」を意味し、ともすれば「人種的偏見」とも取られかねないのですが…「ドイツでこんなものを売っていたら、すぐに“人種差別”で訴えられるよ!」とクリスは驚いていましたが、どうもここでは境界線ギリギリのブラックユーモアのようです。

「ユダヤ商人」というのは、現在ではクラクフで最も愛されているモチーフの一つらしく、このお土産人形の他にも、金貨を数えるユダヤ商人の油絵や、はかりを持ったユダヤ商人を象った像など、他にも様々な芸術品やお土産が旧市街の至る所で売られていました。それらを見ていると、「偏見」ではなく、歴史の陰で常にこの街の文化・経済を支えて来たユダヤ商人に対する街の人たちの愛着のようなものを感じ取ることができます。

さて、この中央広場のすぐ近くには、ドイツ領事館があります。

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旅行前、歴史的な背景などから、ポーランドの対独感情は悪いのでは?と勝手に推測していましたが、この街の人々のドイツやドイツ人に対する感情は、むしろすこぶる良いようです。
むしろ、街の至る所にドイツの会社や工場が進出していて、ドイツとポーランドの強い経済的結び付きも感じます。クリスが英語で話しかけても、相変わらず一定の割合で、カタコトのドイツ語で答えてくれる人がいます。また、レストランではかなりの確率でドイツ語のメニューが出てきます。給油に立ち寄ったガソリンスタンドのお兄さんなど、クリスがドイツ人だとわかると嬉しそうに寄って来て、「親戚がシュツットガルトに居る…」と、かなり上手なドイツ語で世間話を始めました。このお兄さんによれば、ポーランドでは、多くの人が学校でドイツ語を習っているのだそうです。

そんなクラクフで、最も愛されているドイツ人と言えば…やはりこの人です、オスカー・シンドラー!
ナチス占領下のクラクフで、ナチス党員のドイツ人でありながら、大勢のユダヤ人の命を救った工場経営者です。

クラクフには、その、シンドラーが、助けたユダヤ人をかくまっていた工場がそのまま残されています。中は現在では博物館になっているということなので、今回早速見学に行ってきました!
(「シンドラーの工場編」に続きます。)

テーマ : 海外旅行記
ジャンル : 海外情報

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クレマチ店主(母)/アコ(娘)+クリス(娘婿)

Author:クレマチ店主(母)/アコ(娘)+クリス(娘婿)
はじめまして!
アンティークショップ「クレマチス」(http://antique-clematis.sakura.ne.jp)店主の娘、アコです。

日本の古いものは大切に、でも、新しいもの・異質なものも寛容に受け入れる…そんな母の元、小さいころから日本舞踊を習い、現「クレマチス」店舗である祖母の古い日本家屋で、着物や日本の古いものにたくさん触れる一方、ピアノや外国語を習わせてもらったり、父の趣味であるクラッシック音楽や西洋美術を身近に触れる日々を送ってきました。

そんな両親の教育が功を奏し…いや、仇となり(?)、実生活にはあまり役に立たない比較文化分野で大学に居残り、これまたあまり役に立たないドイツ語だけペラペラに。おまけに語学を通して若くてイケメンな(笑)ドイツ人の夫と出会ってしまい、海外に嫁ぐという親不孝っぷり。

そんな娘を、ずっと温かく見守ってくれていた母。そんな母が、「古いものを大切にする喜びを、少しでも多くの人と分かち合いたい」という純粋な気持ちで、亡き祖母の家で始めた小さなアンティークショップ。元々、ずっと苦楽を共にした姑である祖母の家を、大好きなアンティークに囲まれた素敵な空間にしたい…という素朴な思いから始めたこのお店が、あれよあれよという間にいろいろなご縁を引き寄せて、母はいつの間にか、昔夢見たアンティークショップの店主になってました。

「古き良きものに洋の東西はない。和と洋は、互いを引き立て合う良きパートナーになれる!」…母が「クレマチス」で体現している価値観は、わたしたち夫婦のモットーでもあります。

このブログでは、そんな母と二人三脚で、「クレマチス」のお店の情報と併せてドイツの生活・風物について少しずつ紹介していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

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