秋の気配

庭では蝉の声からこおろぎや鈴虫の声に代り、空も眩しい入道雲から秋の空に代りはじめました。長い夏もようやく終わりそうです。
娘とクリスの住むベルリンでは、8月下旬から寒くなり始めたそうです。「部屋ではセーターやカーディガン着てるし、外出の時はちょっとしっかりしたジャケットやトレンチコート着てるよ。」と昨日の電話では言ってました。「まだ夏服着られるの?いいなぁ。夏のワンピースとか可愛いけど着られる時期が短いんだよ。」と、まだまだ続く暑さをぼやいたら反対に羨ましがられました。
秋の気配がしてきたらいつも部屋の模様替えをしたくなるのですが、今年は7月に娘達が帰国するのに合わせて、和室に絨毯を敷き、テーブルセットを入れて大きく模様替えしたばかりです。でも、床の間は掛け軸が掛かり、香炉台に香炉がありそのままです。
クレマチスのお店の床の間で、洋画をかけて、コンソールテーブルに生花を飾ってみました。これは自宅でもやってみる価値はありそうです。見慣れたいつものお部屋も、少し家具の配置を変えたり小物を入れ替えるだけでもっと好きな空間になってくれることがありますよね。
毎日の忙しく、慌ただしい暮らしの中で、ほっと心を解きほぐしてくれる小さな空間があれば、自分の心と向かい合い解放してくれる時間がもてます。庭の花やハーブを挿したグラスを置いた出窓でもいいですし、お気に入りの椅子を置いた窓辺の小さな日だまりでも。