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クロンベルク城

クリスの誕生日が先週だったので、先週末、サプライズ誕生祝いを敢行しました。
「誕生日祝いだ」とは告げずに、「ちょっと用事があるから付き合ってね。」と、いかにも我儘・自己中っぽく「お願い」。当日は「スーツ着用必須」とだけ伝えてあったので、「どうせ日本人会の用事か何かだろう」と思っていたようです。

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そして、向かったのはこちら、フランクフルト郊外の森の中にあるお城、クロンベルク城です。
こちらのお城、ヘッセン公が管理する正真正銘のお城なのですが、現在は高級ホテル・レストランとしても使用されています。かつて華やかな宮廷の宴が開かれたであろう大広間が、レストランとなっています。ここにこっそりテーブルを予約して、フルコース&誕生日ケーキを用意してもらいました。

行ってみると、ヘッセンの城でありながら、以前ベルリンに住んでいた時に行ったことのあるツェツィーリエン宮殿(日本ではポツダム宣言採択の場所として知られる)によく似ています。というかそっくりです。あれ、ここもホーエンツォレルン系列の城だったかしら?と思ってパンフレットをよく見てみると、同じ系列も何も、ここもツェツィーリエンと主は同じ、ドイツ皇帝ヴィルヘルム二世の母、イギリス王女のヴィクトリア(愛称ヴィッキー)でした。どうりで外観も調度品もツェツィーリエン同様イギリス風なわけです。

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たが、外観はこんな感じで、ツェツィーリエンに比べてややダークでネオゴシックな印象。。
イギリス風の装いは健在ですが、「ロマンチックで素敵なお城」というよりも、なんとなく、ホーンテッドマンションにようこそwな雰囲気が漂っています。ただ、この城のダークな雰囲気は、不気味さとは違い、何か心の奥底のほの暗い部分に寄り添うような、とても親密な暖かさを感じさせます。

それというのも、ここはヴィッキー王女(後に皇太后)が、不仲となった息子ヴィルヘルム二世のことを思い、亡くなった夫のことを思い、故郷イギリスのことを思いながら最晩年を過ごした城だからなのかもしれません。

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調度品は、イギリス出身のヴィッキー皇太后の城らしく、大きな城の中にあって小ぶりなイギリス家具が中心です。

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ヴィクトリア女王の娘で、先進的で才色兼備、その辺の男の政治家よりもよほど知性と判断力に富み、語学の達人でもあったヴィヴィッキー王女は、保守的・閉鎖的で(当時のヨーロッパの中では)田舎者根性の根強かったプロイセンに嫁ぎ、周囲から理解されず、才能を発揮する場もなかなか得られず、亡くなるまで苦労が絶えなかったようです。そんな彼女が最晩年を過ごしたこの城に、故郷イギリスの家具が溢れているのを見ると、なんだか異国に嫁いだ女同士、思いが伝わってくるようで、とても暖かい気持ちになります。

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階段のこの雰囲気は、ツェツィーリエンと似ています。

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レストランは暖炉のある大広間にあり、落ち着いていてとてもリラックスできます。…が、やはり本物のお城なので妙な雰囲気が出ていますね。

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肝心のお食事の方はというと、どれも絶品!
ドイツに旅行に来て「ドイツ飯はまずい!」という嫌な経験をして帰国された皆さん、ぜひ、ここでフルコース味わってみてください。欧州料理とは思えない、とても繊細な味です。欧州料理にありがちなくどさ、しつこいこってり感も全くありません。

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これは今までわたしの中で最高に美味しかったパリの穴場レストランを凌ぎます。わたし史上最も美味しかった欧州料理の殿堂入りです。

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サービスも、正に映画に出てくるような「これぞ、欧州の一流!」
ムリエの資格を持つマネージャー自らサービスの中心となって動き、最後まで隙のない完璧な気配りを見せてくれました。

欧州は元々日本人だけでなくアメリカ人からもサービス砂漠と言われる風土であり、実際その辺のスーパーやデパート、レストランでは毎日それを体感できるんですが、逆に、おもてなしの国である日本ですら、このお城レストランのサービス程の計算しつくされた隙のない気配りはなかなか体験できないように思います。

つまり、欧州は両極端…というか、「一流を求めるなら一流に行け!」というのが欧州流なのでしょう。

因みにお値段はというと、そんなびっくりするような値段ではありません…というか、この味、このサービスにしたら正直安いです。わたしは逆に領収書開けてみたら予算の半分にも行っていなかったのでびっくりしました。

これは病み付きになりそう!
ここのレストラン、ビジネス会食などにもよく使われるらしく、クリスとマネージャーはちゃっかり名刺交換していました。そのマネージャーの名刺にここの自家製チョコレートが付けてあって、そのチョコレートがまたすごく美味で…これはみんな名前覚えるだろうなぁと思いました。

さて、肝心のクリスの反応ですが、すごく喜んでくれて、一日中感謝されまくりましたよ!

テーマ : ドイツ生活
ジャンル : 海外情報

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クレマチ店主(母)/アコ(娘)+クリス(娘婿)

Author:クレマチ店主(母)/アコ(娘)+クリス(娘婿)
はじめまして!
アンティークショップ「クレマチス」(http://antique-clematis.sakura.ne.jp)店主の娘、アコです。

日本の古いものは大切に、でも、新しいもの・異質なものも寛容に受け入れる…そんな母の元、小さいころから日本舞踊を習い、現「クレマチス」店舗である祖母の古い日本家屋で、着物や日本の古いものにたくさん触れる一方、ピアノや外国語を習わせてもらったり、父の趣味であるクラッシック音楽や西洋美術を身近に触れる日々を送ってきました。

そんな両親の教育が功を奏し…いや、仇となり(?)、実生活にはあまり役に立たない比較文化分野で大学に居残り、これまたあまり役に立たないドイツ語だけペラペラに。おまけに語学を通して若くてイケメンな(笑)ドイツ人の夫と出会ってしまい、海外に嫁ぐという親不孝っぷり。

そんな娘を、ずっと温かく見守ってくれていた母。そんな母が、「古いものを大切にする喜びを、少しでも多くの人と分かち合いたい」という純粋な気持ちで、亡き祖母の家で始めた小さなアンティークショップ。元々、ずっと苦楽を共にした姑である祖母の家を、大好きなアンティークに囲まれた素敵な空間にしたい…という素朴な思いから始めたこのお店が、あれよあれよという間にいろいろなご縁を引き寄せて、母はいつの間にか、昔夢見たアンティークショップの店主になってました。

「古き良きものに洋の東西はない。和と洋は、互いを引き立て合う良きパートナーになれる!」…母が「クレマチス」で体現している価値観は、わたしたち夫婦のモットーでもあります。

このブログでは、そんな母と二人三脚で、「クレマチス」のお店の情報と併せてドイツの生活・風物について少しずつ紹介していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

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