5月の庭

長野で清々しい時間を過ごした後、奈良に行ってきました。奈良は、岡寺や談山神社など絶景スポットあり、パワースポットありで、これもまた素敵な時間を過ごせましたが、奈良旅行は次回にご紹介したいと思います。
毎年5月と言えば「メイガーデン」のオープンガーデンを楽しみにしているのですが、今年はちょっと事情もあり、伺うことを自重しました。
あの美しい薔薇の庭とは程遠い我が家の庭ですが、それでも、この時期になると華やかになります。
アプローチの入り口に植えたピエール・ド・ロンサールが咲きました。

メイガーデンの薔薇に限らず、車で走っていると色々なお宅の庭で今を盛りに薔薇が咲いています。でも、うちの庭の薔薇はどうも肥料が足りないのか、花の数が少しで、頼りなげです。「薔薇の師匠」から、「土作りですよ」とは言われているのですが。

それでも、薔薇を引き立てる植物のカラーコーディネートには私なりのこだわりがあり、毎年咲き揃ってくるのが楽しみです。写真の黄色い薔薇はハッピーチャイルド。今年は深い赤色の矢車草とシルバーの葉色が美しい白たえ菊を合わせました。奥では、ベルベットのような赤色のオールドローズ(名前忘れてしまいました!ザ スクワイヤだったかしら)が遅れて咲いてきます。

ラベンダーは逞しく木質化して、わさわさと大きな株になってしまい、去年株元で切ってしまったら4本のうち2本がだめになってしまいました。ラベンダーだけでなく、ローズマリーもミント類もハーブはどれも日本の庭で、特に地植えにするとわさわさと逞しく繁殖してしまい、足元でミントが香るなんていう優しい情景ではなくなってしまいます。
ドイツでは、クリスのママが良く整備された手入れの良い美しい庭を作っていて(娘に言わせれば、「パパが流れのある池も木の植え込みも、何から何まで手伝ってるからできるんだけどね」ということだそうですが。
ドイツに限らずイギリスでも植物がおとなしいけれど、日本では植物は逞しく暴れて吊る生のものはどこまでも伸びてしまいます。虫もいっぱいいますしね。庭でお茶ができるのは、本当にわずかな期間です。
虫といえば、ドイツには毒虫が少ないのか、ハチは刺さないそうです。去年、長野の山荘でバーベキューをしている時にスズメバチが1匹テーブルにとまってしまったことがありました。(小ぶりな黄色スズメバチのほうでしたが)ガラスコップをふせて、閉じ込めて一同ほっとしたのもつかの間、クリスが逃がしてしまったのです。「可愛そう」といって!「あのハチは斥候で、仲間を呼んでくる可能性がある」と息子。娘に「ドイツでは虫は可愛そうなおとなしい存在かもしれないけど、日本では虫は毒をもっていることもあるし、刺されたら死ぬ事もある」とさんざん怒られていました。


虫も手ごわいですが、陽ざしも年々厳しくなってきているので、10年以上芝生の真ん中でフォーカルポイントとして台座と共に設置していた天使の置物の羽が紫外線と雨により片方取れてしまいました。今は東屋の窓辺で休んでもらっています。

この場所からの眺めは、以前なら爽やかな香りと深みのある黄色の花が美しく調和したイングリッシュローズのグラハム トーマスがたくさんの花を付けていました。我が家の庭では珍しくたくさんの花を毎年咲かせていました。8年ほど前に枯れてしまったのです。本当に残念です。また、いつかいい場所を見つけて植えたいと思います。
これから、ハイドランジアアナベルをはじめ、たくさんの紫陽花が咲いてくれると思います。花達に元気をもらってまた明日から頑張ろうと思います。

Nさんに頂いたホタルブクロが元気に咲き出しました。
