小さな模様替え

娘とクリスが「オクトーバーフェスト」で大いに盛り上がった後ドイツは急激に冷え込み、先日の電話では、「ついに最低気温が0度になったよ」と娘が言っていました。これからドイツはどんよりと雲がたれこめて、明るい陽ざしは遅い春まで見られない陰鬱な寒さの続く季節になっていきます。
それだからこそ、ドイツの人達はオクトーバーフェストのような「どんちゃん騒ぎ」でもしなければやっていられないのでしょうね。去年12月にドイツでしばらく過ごした今では(たった3週間ではありますが)、あの灰色の雲がぐっと押しつけてくるような圧迫感と、体の芯から冷えてくる寒さの陰鬱な冬がこれから来るのだという覚悟がいるんだろうという気がします。
さて、ドイツの娘たちより気候的には恵まれていますが、それでも日々の暮らしの中でちょっとした行き違いやら誤解やら、気持がザラザラとざらついたり陰鬱な気持ちがぬぐえない時があります。

そんな時、私は小さな模様替えをします。
家具を配置換えするような大きな模様替えも、若いころはよーくやっていましたが。この先ずっとこの家具と暮らしたいというお気に入りの家具を「ここに」という場所に配置したら、もう移動はする気になりません。それでも、心が晴れないざわつく時は、大好きな小物達を動かします。

家の中の好きな小物達。「これからずっと見ていたい」と家にお迎えしたお気に入りの小物達。これらの食器やフィギュアーや小さなランプなどを取り出したり眺めたり、違う場所に飾ってみたり。そんなことをしている間に、心がほっこり暖かくなり、何だか幸せな気持ちになってくるのです。

もっとも今は裏庭で親猫に置いて行かれた小さな小さな猫を拾いこんでしまったので、キャビネットの上やカウンターの上に何も飾れません。なので、もっぱらキャビネットの中の配置換えになってしまいます

その子猫のミーシャもこんなに大きくなりました。


ミーシャにいたずらされないように気を配りながらも、大好きな物たちを眺めて癒される時間は私の大切な時間です。