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ガラスを抜ける光

ルネ・ラリック(1860~1945)は私の好きな作家です。
ジュエリー作家であったラリックは香水瓶の注文を受け、それを機にガラス作家となっていきます。
(現代香水商の祖と言われる香水商フランソワ・コティは1908年ラリックに香水瓶のラベルのデザインを依頼しますが、ラリックは自らが香水瓶そのものをデザインすることを提案したのです。)

ラリックは眼には見えない香りの魅力を瓶の造形によって表現しました。
個性ある一点ものの美しいジュエリー作品を手掛けていたラリックは、自身ののデザインしたガラス作品を量産できる製法へとすすんでいきます。

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アンティークガラスは一つずつ型を壊して取り出すので、一つずつに個性がありそれも大きな魅力ですが、ラリックの鋳型を利用した作品、テーブルウエアは一般の人々にも手の届くものとなったと聞いています。ガレやドーム兄弟の美しい芸術作品をパリ万博などで目にはしていたとしても、到底庶民の手に届くものではなかったかと思います。(1889年のパリ万博ではガレが、1900年のパリ万博ではガレとドーム兄弟がそろってグランプリを獲得しています。)
ラリックは一般の家庭に、美しいテーブルウエアを並べる喜びを届けた作家です。
そのプレス成型や鋳型を使ったガラス作品は、現在はラリック社として受け継がれています。
また一方でシール・ペルデュという技法で1点ものの作品も手掛けています。ロウで原型を作り、それを石膏の中に入れてからロウを溶かし流す。そうしてできた型に溶かしたガラスを入れて固めるという方法です。


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ガラスを抜ける光の美しさを表現したラリックの作品には、エミールガレやドーム兄弟の芸術作品とはまた違ったすがすがしさを、私は感じます。
写真の大皿は、水面に集まる魚や、その動きによってできる水の流れや泡、それらすべてに輝く光の美しさを見事に表現しています。

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クレマチ店主(母)/アコ(娘)+クリス(娘婿)

Author:クレマチ店主(母)/アコ(娘)+クリス(娘婿)
はじめまして!
アンティークショップ「クレマチス」(http://antique-clematis.sakura.ne.jp)店主の娘、アコです。

日本の古いものは大切に、でも、新しいもの・異質なものも寛容に受け入れる…そんな母の元、小さいころから日本舞踊を習い、現「クレマチス」店舗である祖母の古い日本家屋で、着物や日本の古いものにたくさん触れる一方、ピアノや外国語を習わせてもらったり、父の趣味であるクラッシック音楽や西洋美術を身近に触れる日々を送ってきました。

そんな両親の教育が功を奏し…いや、仇となり(?)、実生活にはあまり役に立たない比較文化分野で大学に居残り、これまたあまり役に立たないドイツ語だけペラペラに。おまけに語学を通して若くてイケメンな(笑)ドイツ人の夫と出会ってしまい、海外に嫁ぐという親不孝っぷり。

そんな娘を、ずっと温かく見守ってくれていた母。そんな母が、「古いものを大切にする喜びを、少しでも多くの人と分かち合いたい」という純粋な気持ちで、亡き祖母の家で始めた小さなアンティークショップ。元々、ずっと苦楽を共にした姑である祖母の家を、大好きなアンティークに囲まれた素敵な空間にしたい…という素朴な思いから始めたこのお店が、あれよあれよという間にいろいろなご縁を引き寄せて、母はいつの間にか、昔夢見たアンティークショップの店主になってました。

「古き良きものに洋の東西はない。和と洋は、互いを引き立て合う良きパートナーになれる!」…母が「クレマチス」で体現している価値観は、わたしたち夫婦のモットーでもあります。

このブログでは、そんな母と二人三脚で、「クレマチス」のお店の情報と併せてドイツの生活・風物について少しずつ紹介していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

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