南仏プロヴァンス旅行~往路編~

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イースター休暇に行ったノルマンディーが思いの外良かったので、今年中にもう一度フランスに行きたいね…とクリスと話していました。恥ずかしながら、隣の国なのにフランスのことはあまり知らず、フランスの観光地と言って偶々思いついたのがプロヴァンスでした。それも、中学生ぐらいの時に読んだ「南仏プロヴァンスの12か月」というイギリス人が書いたエッセイを偶々思い出し、「プロヴァンス行くか!」と思い立ったといういい加減さ。本の内容も、中学生ぐらいの時にさらっと読んだだけなので「プロヴァンス」という地名以外あまり記憶に残っておらず、なんとなく覚えているのが「頑固で保守的で食べ物とワインのために生きているフランス人の住むヴァカンスの楽園がプロヴァンスだ」というような内容。「ヴァカンスの楽園」なら、とりあえず外れはないんじゃない?ということで、目的地は安易に決定(笑)クリスが仕事の合間に全行程計画を立て、ドイツ中部の自宅から南仏プロヴァンスまで片道約900キロを車で行って来ました。

ドケチなクリスが高速料金をケチりたいのと(ドイツ人はケチが多いw)、わたしも田舎の景色を楽しみたかったので一般道を使いました。

ドイツ国境に近いアルザス・ロレーヌ地方を通りすぎ、そこからプロヴァンスまではただただ森と荒野と時々牧草地帯が広がっているだけの何もない地域…と言っても過言ではなく、時折通り過ぎる村々は家が数軒しかないような田舎中の田舎。正直、フランスがこんなに田舎だったなんて知りませんでした。

約900キロの道のりをぶっ通しで走るのは大変なので、途中、ブザンソンという街で一泊します。

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ブザンソンはこんな感じの街…ですが、なんとなく、雰囲気悪いです。と言って、治安が悪そうなわけでもなく、ごく普通のヨーロッパの地方小都市なんですが、郊外に80年代頃に低所得層の生活水準向上のために公共事業の一環として建てられたと思われる集合住宅が林立していますが、そこが今では荒んだ感じのスラムになっていて、車で通り過ぎただけでも雰囲気の悪さが伝わってきました。

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で、ブザンソン、どこかで聞いたなぁと思ってググってみたら、なんと去年12月に日本人留学生の方が行方不明になった事件の舞台でした。なんとも、おいたわしいことです。
街を歩いた感じ、ヨーロッパの街としては治安はかなり良さそうでしたが、それでも所々に突然「うわっ、ここは一人では歩きたくない!」と思うような薄気味悪い小路への入り口が開けていて、死角の多そうな街だと感じました。また、街のど真ん中に軍事施設があり、フランスの国防上重要な都市なのでは?というのを感じさせます。

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因みに、この辺りの郷土料理はグラタンだそうです。わたしたちも食べてみました。…が、美味しいのですが、くどいです。チーズのトッピングがエメンターラーというかなりコクのある、というかアクの強いヨーロッパ風味なのであっという間に満腹になって胃に来ますw

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なお、前菜で出てきたチーズやハムなどはさすがフランス、非常に美味でした。

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因みにレストランはこんな感じで古民家を再利用していて、雰囲気はとても良かったです。

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ブサンソンで一泊の後、再びプロヴァンスへ向けて出発です。
途中、「コウモリ洞窟」という矢印が出ていたので何かと思って行ってみたら、こんな洞窟の中に教会が立っていました。
この辺りはジュラといわれる地域でここにあるジュラ山脈の地層から恐竜の化石が次々発見されたことが、「ジュラ紀」という名前の由来だそうです。

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この「コウモリの洞窟」がある村は、こんな感じの寂れた田舎です。

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グスタフと散歩中に見つけたこの施設、地元の人に聞いてみたら、昔は共同の洗濯場だったのだそうです。

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更に南へ走ると、徐々に景色が雄大になっていきます。

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道はどんどん険しくなっていき、いつの間にか山道になっています。村々はこんな風に山面にへばりつくように存在していて、まるでスペインのアルプハラのようです。

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因みに一つ上の写真右端に映っている教会が、これです。

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更に進むと、こんな奇岩が点在する風景が現れます。

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いやいや、わたしたち、南欧のリゾートを目指していたはずなんだけど、これはリゾートと言うよりもむしろ秘境でしょ?w

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そうこうしているうちに…

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ついに道はこんな風になってしまいました。

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奇岩連なる断崖絶壁の山岳地帯を進むこと数時間、突然目の前にこんな光景が広がっていました。

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野生のラベンダーです。プロヴァンスに到着したのです!
いやぁ、プロヴァンスって、てっきりヴァカンスのパラダイスだと思っていて、常夏の南欧リゾートを想像していましたが…実際は山岳地帯の秘境で観光客なんていません…というか地元の人すらいません!わたしたち、二人と一匹だけ!

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これはすごい所に来てしまった!でも、マスツーリズムの痕跡もなくハイシーズンの南欧で、いるのはクリスとグスタフだけ。目の前に広がっているのは手つかずのヨーロッパの原風景。…こういうの、いいかも!

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南欧のリゾートに行くつもりで、こんな秘境の絶景、全く予想だにしていませんでした。
次回はプロヴァンス滞在記です。
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クレマチ店主(母)/アコ(娘)+クリス(娘婿)

Author:クレマチ店主(母)/アコ(娘)+クリス(娘婿)
はじめまして!
アンティークショップ「クレマチス」(http://antique-clematis.sakura.ne.jp)店主の娘、アコです。

日本の古いものは大切に、でも、新しいもの・異質なものも寛容に受け入れる…そんな母の元、小さいころから日本舞踊を習い、現「クレマチス」店舗である祖母の古い日本家屋で、着物や日本の古いものにたくさん触れる一方、ピアノや外国語を習わせてもらったり、父の趣味であるクラッシック音楽や西洋美術を身近に触れる日々を送ってきました。

そんな両親の教育が功を奏し…いや、仇となり(?)、実生活にはあまり役に立たない比較文化分野で大学に居残り、これまたあまり役に立たないドイツ語だけペラペラに。おまけに語学を通して若くてイケメンな(笑)ドイツ人の夫と出会ってしまい、海外に嫁ぐという親不孝っぷり。

そんな娘を、ずっと温かく見守ってくれていた母。そんな母が、「古いものを大切にする喜びを、少しでも多くの人と分かち合いたい」という純粋な気持ちで、亡き祖母の家で始めた小さなアンティークショップ。元々、ずっと苦楽を共にした姑である祖母の家を、大好きなアンティークに囲まれた素敵な空間にしたい…という素朴な思いから始めたこのお店が、あれよあれよという間にいろいろなご縁を引き寄せて、母はいつの間にか、昔夢見たアンティークショップの店主になってました。

「古き良きものに洋の東西はない。和と洋は、互いを引き立て合う良きパートナーになれる!」…母が「クレマチス」で体現している価値観は、わたしたち夫婦のモットーでもあります。

このブログでは、そんな母と二人三脚で、「クレマチス」のお店の情報と併せてドイツの生活・風物について少しずつ紹介していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

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