フランクフルト・モーターショー2017

ママの記事「アンティークと暮らす」シリーズ、実はわたしも参考にしてます。本格日本家屋とヨーロッパアンティークがこんなに合うなんて、正直ママがこのお店を始めるまで知りませんでした。

さて、フランクフルトではほぼ毎年9月にモーターショーがあります。わたしも先々週仕事の関係で行ってきたのですが…その後急激な寒さでインフルエンザに罹ってしまい、今頃になっての投稿です。今回は写真多めですよ!

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ドイツと言えば、メルセデス・ベンツのお膝元…ということで、まずはベンツ。

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凄い人だかりで、車だけ撮ろうと思ったらこんな角度になってしまいました。

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こんな未来カーもありますが…

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クラッシックなのもあります。

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ええと、わたし、あまり車に詳しいわけではないので余計なことは言わない方がいいというか、言えないというか…

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写真中心でいきます(汗)

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こちらはわたしの大好きなマセラティ。…が、このショッキングなレッドはクリスには不評でしたw
わたしは峰不二子ちゃんが乗ってそう!って思ったんですが…。

ところで、お気づきかもしれませんが、欧州のモーターショーって、アジアとは違ってコンパニオンの御姉様方があまり出張っていません。勿論いるにはいるんですが、とても控えめに目立たないように立っていて、お客様に話しかけられた時だけささっとご案内するという感じです。コンパニオンを中心に写真を撮っている人もいません。VIPによるトークショーが至る所で開かれていて、お客さんの興味の中心はそちら。人が集まっているブースも出展側とお客さんのトークが盛り上がっているから人が集まっているという感じです。欧州のモーターショーはトークが中心なんだそうです。

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さて、上の写真は一見地味な展示に見えますが、知る人ぞ知る、要人向け装甲乗用車メイド・イン・ジャーマニー!
機関銃で銃撃されても中の人は無事なんだそうです。マフィアのボスや麻薬王に一押し!…あいや、表向きはあくまで「要人向け」ですよw背中を向けているジェントルメンは真剣に購入をご検討中!ロシア語を話していましたよ。

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こちらはなんと空飛ぶ車!数か月前にテレビに出ていたのですぐにわかりました。子供の頃、いつか空飛ぶ車ができるはず!と思っていましたが、わたしが生きている間に実現してしまったようです。因みにこちら、法律上、ドイツ領空では飛行できません。

変わり種を先に出してしまいましたが、勿論王道スーパーカーもありますよ!

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フェラーリです。

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お客さんがちょっと触るたびにこのお兄さんが出てきて一生懸命綺麗にしていました。噂によれば、欧州でフェラーリを買うと、「人目に出す時は必ず事前に車体・車内を綺麗にして最高の状態で出すこと」という書類に署名させられるのだとか。…フェラーリ買ったことないので真偽の程はわかりませんが…。

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こちらはジャガーですね。

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このブースはティセン=クルップ社のものですが、クルップってあのナチスの御用企業だったクルップ鉄鋼ですよ!プロイセンの時代からドイツ軍の戦車・砲・その他軍用車両を製造し、巨大軍需財閥として二つのドイツ帝国(プロイセン王家によるドイツ帝国とヒトラーによる第三帝国)と持ちつ持たれつ巨万の富を築き上げたあのクルップです。

軍国主義の陰に巨大財閥あり!クルップの歴史は面白いですよ。初代のフリードリヒ・クルップは、鋳鋼製造技術の研究に明け暮れた貧乏な発明家でした。貧困の中で育った息子のアルフリートは、39歳で急逝した父の残した作業小屋で細々と工具やスプーンなどを製造していました。現在ではよく見かける、柄に花などの模様のあるスプーンやフォークを最初に売り出したのはクルップなんですよ。転機が訪れたのは、富国強兵でドイツ統一に乗り出すプロイセン王国の鉄道敷設事業に目を付け、鉄道に欠かせない鉄鋼製品の製造を始めた時。高い志を抱きながら貧困の中頓死した父を間近で見ていたアルフリートは、金儲けのためなら手段を選ばない人間でした。鉄道の次は大砲、プロイセンから大砲を大量受注する一方、隣国で革命が勃発すれば相手構わず武器を輸出し、一代で巨万の富を築いて「大砲王」と呼ばれました。

「ドイツを統一するのは鉄(武器)と血(兵士の犠牲)だ!」の「鉄血演説」で有名なビスマルクとアルフリートは気心の知れた仲だったといいます。この頃から既にドイツで「鉄」と言えばクルップ!「Hart wie Kruppstahl!(クルップ鋼鉄の如く強靭たれ!)」はドイツ軍の合言葉となり、ヒトラーの演説にも度々登場します。ヒトラーの時代には既に巨大財閥としてドイツ財界に君臨していたクルップは、第二次世界大戦で更に肥え太ります。

ドイツ敗戦の後、当時のクルップ当主、二代目アルフリートと同名の曾孫アルフリート・クルップが、配下の財閥幹部らと共に連合軍に逮捕され、戦犯としてニュルンベルク裁判で裁かれることとなります。「わたしは、醜く野蛮な欲に塗れた怪物のような人間を想像していた。ところが、実際目の前に引き出されたドイツの青年は、綺麗な目をした、長身でエレガントで美しい容姿の魅力的な人物で、その口から紡ぎだされる言葉もまるで悪人のそれとはかけ離れ、知性と思いやりに富み、なんだか肩透かしを食らったような、もっと言うと骨抜きにされてしまったような感覚になってしまった」と、当時検察側取調官の一人だった女性が証言しているのを、テレビのレポルタージュで見たことがあります。それでも禁固12年と全財産没収の有罪判決を下されます。

ところが、なんと1951年に米国による恩赦で釈放、財産とクルップ財閥の統治権も回復しています。この時代の、冷戦で切羽詰まるアメリカの思惑と、ナチス中枢を含む旧ドイツ支配層との複雑怪奇な関係は未だに歴史の闇の奥深く…

現在の社名、ティセン=クルップは、1999年の合併から来ています。現ティセン=クルップは巨大な工業コングロマリット。こんな風に、自動車部品なんかも製造しています。

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因みに、会場であるフランクフルター・メッセはこんな建物。

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ちょっとドイツ産業史に思いを馳せた、2017年モーターショーでした。

テーマ : ドイツ生活
ジャンル : 海外情報

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クレマチ店主(母)/アコ(娘)+クリス(娘婿)

Author:クレマチ店主(母)/アコ(娘)+クリス(娘婿)
はじめまして!
アンティークショップ「クレマチス」(http://antique-clematis.sakura.ne.jp)店主の娘、アコです。

日本の古いものは大切に、でも、新しいもの・異質なものも寛容に受け入れる…そんな母の元、小さいころから日本舞踊を習い、現「クレマチス」店舗である祖母の古い日本家屋で、着物や日本の古いものにたくさん触れる一方、ピアノや外国語を習わせてもらったり、父の趣味であるクラッシック音楽や西洋美術を身近に触れる日々を送ってきました。

そんな両親の教育が功を奏し…いや、仇となり(?)、実生活にはあまり役に立たない比較文化分野で大学に居残り、これまたあまり役に立たないドイツ語だけペラペラに。おまけに語学を通して若くてイケメンな(笑)ドイツ人の夫と出会ってしまい、海外に嫁ぐという親不孝っぷり。

そんな娘を、ずっと温かく見守ってくれていた母。そんな母が、「古いものを大切にする喜びを、少しでも多くの人と分かち合いたい」という純粋な気持ちで、亡き祖母の家で始めた小さなアンティークショップ。元々、ずっと苦楽を共にした姑である祖母の家を、大好きなアンティークに囲まれた素敵な空間にしたい…という素朴な思いから始めたこのお店が、あれよあれよという間にいろいろなご縁を引き寄せて、母はいつの間にか、昔夢見たアンティークショップの店主になってました。

「古き良きものに洋の東西はない。和と洋は、互いを引き立て合う良きパートナーになれる!」…母が「クレマチス」で体現している価値観は、わたしたち夫婦のモットーでもあります。

このブログでは、そんな母と二人三脚で、「クレマチス」のお店の情報と併せてドイツの生活・風物について少しずつ紹介していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

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