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今日のクレマチス

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 華やかなお正月飾りをお返しして、あまりにもすっきり寂しくなってしまったクレマチス店内にドイツの娘から預かってきた振袖を飾りました。友達から引き続き貸していただいたつるし飾りと共に和室の正面に配置しました。

ご来店いただいたお客様から「毎年高島屋のつるし飾りを見に行くんだけど、こちらの方がしっとりしていていいわ。」と褒めて頂きました。「え!ほんとうに?」と言いながらも大変うれしくて、来週友達が来てくれたら伝えたいと思っています。

 店内が寂しくなってしまったのは、お正月飾りがなくなったからだけではありません。
長いお休みをいただいていたにも拘わらず、帰国後大勢のお客様にご来店いただくことができ、何組かのご家族にお気に入りの家具さんたちを「我が家に」とお買い上げいただいたのです。

 関東方面からこちらに引っ越されたばかりの若いご夫婦には、彫りの素敵なダイニングテーブルと椅子を。昨年末にテーブルランプをお買い上げいただいたお客様には背もたれの彫りが素敵なサロンチェアを。また、「ずっと来てみたかったんです。」と初めてご来店下さったお客様に、「趣味で和ガラスを集めているんですよ。そのガラスを飾りたいの。」と、ステンド扉のスタックトキャビネットを。
そして、昨年末に、テーブルランプをお買い上げいただいた若いご夫婦にはマホガニーの無垢材をたっぷり使った美しいラインのレディースビューローをお買い上げいただきました。
そして、先程そのご主人から「ビューロー、無事に届きました。」と嬉しいメールが届きました。

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どの家具たちも素敵な家具たちです。そのどの家具たちもみな「大切にしますね。」と嬉しそうに語って下さる素敵な方たちのもとに嫁いでいくのです。そして、お求め頂く時には何故か、同じ時に同じ家具を「この家具を」とご来店されて私はおろおろすることがしばしばあります。まるでアンティーク家具たちがいたずらしているみたいに。また、誰かが「いいなぁ」と思うと、家具が輝きだすかのように、他の方の目に留まるのではとも思うのです。

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いろいろな方たちの色々な逡巡や思い入れや、あれやこれやの「アンティーク家具をめぐる思い」に寄り添い、一緒に喜び、一緒に「良かった!」と安堵し、それらの時間が私の大切ないとしい時間です。

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クレマチ店主(母)/アコ(娘)+クリス(娘婿)

Author:クレマチ店主(母)/アコ(娘)+クリス(娘婿)
はじめまして!
アンティークショップ「クレマチス」(http://antique-clematis.sakura.ne.jp)店主の娘、アコです。

日本の古いものは大切に、でも、新しいもの・異質なものも寛容に受け入れる…そんな母の元、小さいころから日本舞踊を習い、現「クレマチス」店舗である祖母の古い日本家屋で、着物や日本の古いものにたくさん触れる一方、ピアノや外国語を習わせてもらったり、父の趣味であるクラッシック音楽や西洋美術を身近に触れる日々を送ってきました。

そんな両親の教育が功を奏し…いや、仇となり(?)、実生活にはあまり役に立たない比較文化分野で大学に居残り、これまたあまり役に立たないドイツ語だけペラペラに。おまけに語学を通して若くてイケメンな(笑)ドイツ人の夫と出会ってしまい、海外に嫁ぐという親不孝っぷり。

そんな娘を、ずっと温かく見守ってくれていた母。そんな母が、「古いものを大切にする喜びを、少しでも多くの人と分かち合いたい」という純粋な気持ちで、亡き祖母の家で始めた小さなアンティークショップ。元々、ずっと苦楽を共にした姑である祖母の家を、大好きなアンティークに囲まれた素敵な空間にしたい…という素朴な思いから始めたこのお店が、あれよあれよという間にいろいろなご縁を引き寄せて、母はいつの間にか、昔夢見たアンティークショップの店主になってました。

「古き良きものに洋の東西はない。和と洋は、互いを引き立て合う良きパートナーになれる!」…母が「クレマチス」で体現している価値観は、わたしたち夫婦のモットーでもあります。

このブログでは、そんな母と二人三脚で、「クレマチス」のお店の情報と併せてドイツの生活・風物について少しずつ紹介していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。

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