アーヘンの街
こちらがその大聖堂。
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創建したのは、1200年前にこの街を創始した中世ヨーロッパの支配者、フランク王国のカール大帝です。以後、30人の神聖ローマ皇帝がこの教会で戴冠式を行いました。
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教会の中は、大迫力のステンドグラスと圧巻のモザイク壁画で覆われています。
周辺の街並みもなかなか素敵です。
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この教会の裏に、もう一つの世界遺産、ゴシック様式の市庁舎があります。
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ここは、14世紀にカロリング朝の皇帝居城として建てられました。
以前、「ドイツでは婚姻届を出すのに市庁舎(市役所)で人前式を執り行わないと受理してもらえない」と書きましたが、「市役所で人前式なんて、できるの?」と思われたかもしれません。でも、ドイツの市庁舎って、こんなふうに街で一番綺麗で由緒正しい建物だったりするのです。
室内はこんな感じ
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こちらはカロリング朝皇帝の剣と冠の複製。帝国の象徴である林檎の勲章と、カロリンガー貴族の筆跡も残っています。
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アーヘンの街、小さな街ですが、フランク王国の香りのせいか、どことなく、ドイツの街でありながらベルギー・フランスの雰囲気も漂っています。
実は、「週末この街に行ってみよう!」と思い付いたとき、世界遺産があるなんて知りませんでした。ただ、なんとなく近くでちょっと綺麗な街らしいから行ってみよう!ということになったのですが、鈍行電車が遅れに遅れて片道3時間半の長旅に。おまけに近くで過激派のデモまであって、かなり不穏な雰囲気。クリスと相談して、何度も途中で中継地点のケルンまで引き返そうかと思ったのですが、目と鼻の先まで来て引き返すのも…と、なんとかアーヘン中央駅まで辿りつきました。
そして、デモを警戒する警官隊で溢れる不穏な駅前の風景が、徐々にヨーロッパ各地からの旅行客に溢れるのどかな観光地の風景に変わりだし、ついに大聖堂の巨大なドームが視界にに開けた時、道中の苦労は吹っ飛んでしまいました。街の歴史と大聖堂の由来についてはなんとなく知っていたのですが、それにしても小さな街に似つかわしくないこのただならぬ風格…と思ったら、なんと世界遺産でした。
そんな発見の喜びも、クリスと一緒の旅だと二倍になります。なんだかんだ言ってわたしたち、結構いろいろ旅行しているのですが、夫婦一緒だと、旅を通してお互いの新しい面を発見したり、非日常の中で二人の絆を改めて強く感じたり、そういう発見があるから、また旅をしたくなるんですよね。 その辺りが、夫婦の旅の魅力なのかもしれません。